概ね、家庭教師の業者には2通りあります。
1つは、今回のような教材販売を伴うもの。もう1つは、教材販売なしの指導のみの業者です。
教材販売型は教材が高いものの、月々の指導料は控えめ。一方、教材販売なしの業者は指導料が高め。受験までの数年間のトータルで考えると、費用にそれほど大きな差はありません。(個人の感想です)
ただ、違いとして挙げられるのは・・・(あくまで一般論として)
- 教材がある方
教材が無い場合と同じくらいのお金を払うが、教材という形のあるものが残る。但し、途中で家庭教師を解約した場合に教材のローンが残る可能性がある。 - 教材が無い方
派遣費用だけで見ると、教材がある方より割高。但し、途中でやめたとしても教材のローンだけ残るということが無い。
というようになります。一長一短ですので、こればかりはお好みになります。
家庭教師の「質」については、教材の有無だけでは判断できません。
人間同士ですから相性もありますし、どうしても当たりハズレがあります。
・・・ということを踏まえると、もし家庭教師が合わなかった場合にすぐに交代できるかどうか、という点も評価の基準になるかと思われます。この辺は業者に直接確認してみてください。
家庭教師に関する教材の契約には、契約から8日間(初日含むので実質7日間)のクーリングオフ期間があります。しかし、ほとんどの場合、教材が届くのはこの期間を過ぎてからになりますので、一般に、教材を見てからクーリングオフするかどうか考えるのは遅いことになります。
クーリングオフ期間後の中途解約と教材の解約
家庭教師の契約については、クーリングオフ期間後の中途解約制度があります。が、いくつか注意する点があります。
まず、家庭教師の「派遣」に関して中途解約ができるというもので、このとき、教材も一緒に解約できるかどうかは、契約の内容によって分かれます。
教材が「関連商品」の場合、こちらも中途解約できることになっています。しかし、「推奨品」の場合は一緒に解約できないとされています。この辺の違いは、クレジットの契約書に「付帯する役務 有・無」のチェックの欄である程度判断することができます。
「有 家庭教師」というような記載になっていれば、家庭教師と教材と、一緒に中途解約できると考えられます。
しかし、「無」に丸が付いていた場合、「推奨品」としての契約ということで、家庭教師を中途解約しても教材は解約できずにローンが残る、ということになります。
家庭教師の教材の有無、どちらがいい?
私自身、両タイプの家庭教師会社で一時期家庭教師をやっていました。成績を上げようと考えているのは、どちらも一緒です。
ただ、教材は、値段の割には?といった感じです。装丁はそれなりに豪華なんですが。(あくまで個人的な意見)
かと言って教材の無い方を選ぶと、派遣費用が結構高つくわけで。
教材型は、元々やる子(できる子)じゃないと教材が余る(最後までいかない)のであまりオススメはしません。逆に、やる子の場合は、教材が足りなくなっておかわり、ということもあります。
学校の教科書と問題集を100%仕上げれば100点は取れるはずなので、先にそこを考えてみてから教材の必要性を検討したらいいかと思います。
裏技? 生協を通して大学生に直接募集をかける
裏技的な方法としては、大学の生協に聞いてみる、という手もあります。「生協 家庭教師」で検索すると、大体出てきます。
来るのは大学生ですが、そもそも家庭教師派遣会社で家庭教師として働いている人は大学生のバイトというケースが結構ありますから、それほど差はないかと思います。
もちろん、「バイトではない専属の家庭教師がいる」という会社もあるかと思います。これについては、求人雑誌等を見れば、ある程度想像できるかと思います。
ただ、週一の家庭教師の時間だけ勉強時間が増えたところで、大して成績は変わりません。普段の勉強時間が増えるとか、やり方が変わるとか、そういった部分がないと上がりません。
家庭教師をつける=親が金を払っている、ということは子どもでも分かりますから、子どもに「家庭教師をつけるか、それとも付けずに成績上がったら小遣いアップするか」という2択を聞いてみるのも1つの方法です。尤も、家庭教師との出会いがあって火が付くケースもありますし、何とも難しいところではあります。