ワン切り
一世を風靡しましたが、今ではほとんど見かけることはなくなりました。
事の発端は2002年4月。「自分の携帯電話に残っていた着信記録を見てその電話にかけ直したところ、ツーショットダイヤルやアダルト番組の案内だった」という事実と「ワン切りで通知された番号に発信するだけで、10万円程度の請求があった」というデマが錯綜し、マスコミ等にも取り上げられて、「ワン切り」という言葉が一気にお茶の間に広まりました。しかも、「かけ直すだけで10万円請求される」というデマの部分が最初に広まってしまったため、「かけ直したら払わないといけない」という間違った認識を持ってしまった人も多く見受けられました。
現在は様々な規制がかけられたため、その姿を見ることはほとんどありません。しかし、数は少なくなりましたが、今でもワン切りは確かに存在しています。
基本的に、「かけ直しただけ」では料金の支払の義務は発生しません。契約というものは、「申込があり、ソレに対して相手が承諾すれば契約成立」となります。簡単に言うと「申込→承諾→契約成立」です。契約が成立して初めて、支払いの義務(債務)が発生します。
ここで大事なポイントは、電話をかけるだけでは申込にならないということです。ワン切りの電話番号にかけ直しただけでは契約成立に至りませんから、支払いの義務も発生しないのです。
純粋に間違い電話してしまったケースを考えてみると分かりますが、当たり前と言えば当たり前のことです。
ワン切りに遭遇し、かけ直してしまったとしても、それだけでは法律上「払わなくてよい」となるのです。
かけ直してしまったことで電話やショートメール等による請求は来るでしょうけど、上記の通り「請求される」ことと「支払の義務がある」ことは別ですから、無視すればよいのです。
参考リンク
迷惑電話でお困りの方へ
- NTTドコモ
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